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マッサマンカレーのお話
おかげさまでカフェアヤムは、20周年を迎えることができました。
ありがとうございます!
20周年のスペシャルメニューは「タイカレーテイスティングセットです」。
エビのグリーンカレー、カボチャのレッドカレー、マッサマンカレー、3種類のタイカレーを一度にお楽しみいただけます♪
3種類の内、マッサマンカレーはカフェアヤム初登場のタイカレーです。
CNNの情報サイトで「世界一おいしい料理」に選ばれたこともあり、よく知られるようになってきました。
ただ、以前はタイでも結構マイナーな料理だったと思います。
マッサマンカレーのマッサマンとはイスラム教徒の意味で、マッサマンカレーを食べるならハラルフード(イスラムの戒律に則った料理)のレストランへ行かないと、という感じです。
グリーンカレーのように、いつでもどこでも食べらる料理ではありませんでした。
最近は(特にバンコクは)、マレーシアやインドネシアからタイへ移り住んだ人や観光客も多いので、ハラルフードレストランも増えています。
話題になったことでマッサマンカレーをメニューにのせているタイ料理レストランも増えました。
しかしそういったレストランはそれほど多くない頃、マッサマンカレーを食べるために、出しているお店を探して行きました。
はじめてマッサンカレーを食べたのは、バンコクの旧市街にあるお店でした。
チャオプラヤー川の近くにある古いタウンハウス(棟割り長屋)を改装したかわいいお店で、1階がキッチンとちょっとしたイートインスペース、2階がメインの客席になっていました。(ちなみにエアコンは2階だけ)
中に入ると、イスラム圏料理独得のスパイスの香りがして、「おーなんか外国にいるみたい」と思いました。
タイにいるのだから外国なんですけど、なにか「タイの中にある、さらなる外国」という感じです。
1階にあるショーケースには、マッサマンカレーをはじめ様々な料理がバットに入れられ並んでいました。
全てハラルフードなので、具は鶏肉や牛肉、魚などです。豚肉料理はありません。
(ちなみにカフェアヤムのマッサマンカレーは鶏肉です)
当時は正直、どれがどんな料理かよくわかりませんでしたので(全部茶色ですし)、とりあえずお目当てのマッサマンカレーを注文。
出てきたマッサマンカレーには鶏肉がごろんと入っていました。
(グリーンカレーやレッドカレーの具は、一口大に小さく切ってあることが多いです)
そして一口食べると、
「甘い」
マッサマンカレーは甘いとは聞いてましたが、本当に甘い。
カレー、しかもタイカレーなのに甘いというなんとも不思議な体験でした。
今回、あらためてマッサンカレーを作って思ったのは、実は日本人にはとても取っ付きやすいカレーなのではないか、ということ。
具は鶏肉、じゃがいも、玉ねぎ、と日本のカレーでもお馴染みのもの。
甘いと言えば、日本のあの有名なカレーにも「リンゴとハチミツ」が入っています。
色々共通点がありますよね。
タイカレーだけど、ちょっとタイカレーっぽくないタイカレー。
そんなマッサマンカレーを、みなさまもぜひお試しくださいませ。
マッサマンカレーが食べられる「タイカレーテイスティングセット」は、12月3日(火)までの期間限定メニューです。
そういえば、マッサマンカレーを食べたあの店はまだあるのかな?とグーグルマップで検索してみたらまだありました。
今度バンコクへ行ったらまた行ってみようかな。